- グループ内で人事交流をしていたので外に求人を出すことは賭けでした
- お互いの存在はあまり意識してません。でも、同期がいることは心強いです
トップへ戻る > 【はたらいく就職ストーリー】メンテ・オオノ
常務取締役 大久保 ひでこさん(60)
左 : 技術職 松尾 聡さん(37)
右 : 営業 藤本 一也さん(28)
所有している資格があったので、それを活かせることが応募に踏み切った一番の要因でしたね(松尾)。「広島で育った会社として、広島に不可欠な会社でありたい」という会社の目標が、「広島で一旗あげたい」という僕の考えと一致したのがきっかけですね(藤本)。
仕事に必要な資格を取得するための支援制度が整っているのはありがたいですね。また少数精鋭の会社なので、チームワークよく仕事できるのもポイントです(松尾)。
危険物施設の保守・点検の営業なので、法律用語を勉強しなければいけないのは大変ですが、周りの先輩方のサポートのおかげで何とかこなせています(藤本)。
当社の業務は法律の知識などが必要なので、2人とも今は覚えなければいけないことをマスターしてもらいたい。彼ら以外の社員は全員50代なので、10年後には確実に世代交代を行わないといけません。そのときに、松尾・藤本にはメンテ・オオノの中核社員となっていてもらいたいですね。
広島に37の事業所を展開する大野石油のグループ企業として創業。ガソリンスタンドや病院、工場や行政施設など、危険物を取り扱う施設の保守・点検を請け負っている。
前職の経験を活かし、より専門性を高めようとする技術職。かたや新しいフィールドで、心機一転を図る営業マン。転職理由も違えば、生真面目な性格と明るい性格とタイプも正反対の2人が次の職場に選んだのは、メンテ・オオノだった。
「危険物取扱者の資格が活かせ、勉強中だった電気工事士資格の取得支援制度があったので、迷わず応募しました。経験が評価され、新しい資格が取れることに魅力を感じました」と専門性を高める道を選んだ松尾さん。
その一方で、「『広島で一旗あげたい』と前職のときから考えていたのですが、広島の事務所がなくなることになったので、転職を決意。広島に根を張り、業務を拡大していこうとするメンテ・オオノのスタンスに共感し、応募しました」と、地元で働きたいという思いを実現するために転職を果たした藤本さん。
現在は、保守・点検と営業という違う業務に携わっているだけに、業務上の接点は少ない。だが、「藤本さんの明るさって自分にない部分なので、意識してますよ」と松尾さんが語れば、藤本さんは「唯一の同期だし、いざってときに頼るのは松尾さん」と感じているそう。50代の社員ばかりのメンテ・オオノにとって、会社の将来は松尾さん・藤本さんの双肩にかかっている。現在は会社の戦力となるべく別々の道を歩んでいる2人だが、会社の発展という同じ道を、松尾さんと藤本さん歩み始めるのはそう遠くない未来だろう。
「これまで大野石油のグループ企業内で人事交流を行っていたので、外部の求人サイトに募集するといった試みは初めてだったんです」
採用を担当した大久保さんは、今回の人事に関しての内情をこう語ってくれた。しかしなぜ、グループ企業内での人事交流ではなく、オープンな募集をかけたのだろうか?
「社員の高齢化が進んできたので、人員の補充は急務でした。それと同時に、一気に若返りを図って、会社を次のステージへとステップアップさせるための中核となって働いてくれるような人材を探したかったんです。そういった事情があり、広く人材を募集したいと考えていました」
大久保さんの挑戦は見事に実を結び、松尾さんと藤本さんの採用へといたった。入社3ヵ月経った今、彼らの仕事ぶりを側で見ている大久保さんは、彼らの印象をこう語った。
「今は売上を上げてくることは期待していません。一人前になるまでに2年は必要だと思っているので、とにかく周りのベテラン社員の知識や技術を盗んでもらいたい。そして、彼らが引退しなければならなくなったとき、『後は松尾と藤本に任せた』って言ってもらえるような人材へと成長してもらいたいですね」
大久保さんの願いが実現するかは、松尾さん・藤本さんのこれからの成長次第。しかし、これまでにない新しい試みにチャレンジしたことにより、メンテ・オオノは次のステージに向かって確実に動き出している。