- 会社の規模拡大と基礎固めのために激務に負けない気持ちと力が必要でした
- 変化と一生ものの仕事を求めて昔からの夢だった農業を選んだ
トップへ戻る > 【はたらいく就職ストーリー】フジイ園芸
代表 藤井 操さん(55)
鈴木 瞬さん(25)
求人記事を見た瞬間に、ここしかないな!と心に決めていました。自宅からの通勤時間が短い、これもポイントでしたが、何よりも掲載写真の楽しそうな雰囲気、そして社長の仕事に対する情熱に引きつけられたことが一番のきっかけでした。
畑を眺められる環境に実家があったので、作業は事前に想定できていました。ただ初日の収穫作業は、思い返せないくらいいっぱいいっぱいで(笑)。独立という目標を掲げていますが、いまはまだ下積みの時期。農業の面白さを肌で感じながら、土作りや機械の操作とか、これからたくさんの技術を学んでいきたいです。
2年間で農業の基礎、3年間で経営や応用を学ぶ。農家として独立するには、ざっと5年はかかる。いまは下積みの段階で収穫作業がメインだけど、これが一人前になったら機械や種まきの仕方を覚えてもらう。辞めないという確信が持てたから、彼にはもっと技術を学ばせてあげたい。
東京ドーム約1面分の露地と2000坪ものハウスで、小松菜の栽培・収穫を行う企業農家。同業者のつながりを活かした若手育成・独立支援にも力を入れている。
高校在学中から千葉県にあるキャンプ場で働いていた鈴木さん。行楽シーズンは接客に、客足の遠のく冬季には用具の修理や土木作業に努め、卒業後も5年間従事した。そんな折、変化のない日常がふと将来への不安に変わったのだという。そこで心機一転、鈴木さんは転職を決意する。
「転職先に求めたのは仕事に対する面白さ、そして一生を賭けられる職業であること。もともと農業は未経験でしたし、最初は漠然とした夢でしかなかったんですけど……」
そう語る鈴木さんの強い覚悟は、独立を掲げる目標と藤井さんが語るエピソードからも伺える。
例えば面接時、藤井さんはすべての採用希望者に、あと一週間考えてから電話して欲しいと断りを入れているという。そのワケを端的にいえば、3ヶ月経たずに逃げ出す人が多いから。夏の暑さ、冬の寒さ、体への負担。農業の過酷さにリタイアする人材があとを絶たない。ところが鈴木さんは即日採用。目の輝きが全然違う、それが採用の決め手だった。
わらにもすがる思いでつかんだ、絶対数の少ない企業農家への就職。毎日7時30分に朝礼が始まり、ヘトヘトになるまで働き続けるなかで、生活サイクルも大きく変わったという。でも、不思議と辛さは感じない。
「農業には考えていた以上に多くのことが求められるんです。でも自然の下での仕事には充実感がある。目標を実現するため、できることはすべて吸収していきたいんです」
「来期の売り上げ目標一億円。売り上げ=評価だからね、葉物で一億はなかなか上げられないよ(笑)。若い人が頑張ってくれればと思うんだ」 規模拡大、若い働き手の増員、今回の求人にはさまざまな狙いがある。でもそれらは目先のこと。そのじつ根っこの部分はというと、「あと何年かしたら自分は現場を引退する存在だと思っているから!」そう豪快に言い放つ。社員が口々に語る藤井さんの魅力は、そんなところにある。その一方で昨今の農業ブームや新規採用に対して一抹の不安も。
「関東一円、韓国の大学出身者からの応募もあったけど、農業は日陰の作業だからね、景気が良くなれば離れちゃうんじゃないかな」
会社は大きくしたい。けれど、それだけがいいことなのか、と続ける。本当に好きじゃないと農業は仕事にできない、それがあまたの選考を通して導き出した藤井さんの答え。
「小松菜は約1カ月周期で収穫だから、売り上げ分を計算して種まきをする。それでもサイクルが途切れるから農業は難しい。楽しさだけで食べてはいけないけど、厳しさの中で経営感覚を覚えて、自分なりの楽しさを見つけて欲しい。俺は苦しいだけで若い時期が終わっちゃったから、俺が味わえなかったことをみんなに経験させてあげたいんですよ」
自身の引退後に何が作られるのかは分からない。でも若い人が集まって農業ができる環境はフジイ園芸に残したい、そんな夢を語ってくれた。
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