求人・転職情報のはたらいく
三重県松阪市にあるO社。スーパーには卸さず、職人による手づくりの商品を、移動販売車を使ってお客様に直接手渡しで販売しているこだわりの豆腐屋です。日本一の豆腐屋を目指して成長中の同社にとって、人材の確保が不可欠。ただし採用に関しては、安易な妥協は絶対にしたくないと社長は言います。
「豆腐屋ごときがと思われるかもしれませんが、採用さえできればいいとは思っていません。現場のスタッフが教えたくなる人、お客様に喜んでいただける人、そして10年後、20年後に会社を担ってくれる人を採用したい。いいことだけ言って、とりあえず働いてもらっても意味がないんです」 豆腐一丁一丁、揚げ一枚一枚、すべて手作り、手渡しで行う同社のやり方は決してラクではありません。「ここで働く意味をしっかりと持ち、自分自身で決断して来てくれないとくじけてしまう。逆にそこがしっかりしていれば、迷ったときに支えになってくれるんです。だから私たちの姿、思いを正直に、きちんと伝えたいんですよ」
「学歴は一切関係なし。能力や技術も二の次でいい。下手に技術があったり、器用だったりする人間はすぐに飽きるでしょう。不器用でいいから真面目な人間、この仕事が好きになり、打ち込める人間に来て欲しい」こんな社長のメッセージに共感し、強い思いで結びついた仲間がいま60名。このところ定着率もぐんと上がってきました。
販売員の一人、タナカさん。高校を卒業後、3度目の転職でO社に出会いました。「世の中、本音と建前があるのは当然ということはわかっているんですが、納得できないと素直にウンと言えないタイプなんですよ。社会に出てからは、そのことでいろんな人とぶつかりましたし、転職の原因になったこともあります。ニシグチ社長の場合は、僕たちに発するメッセージと実態がちゃんと結びついている。信念があるというか、素直に信じていいんだって思えるんです。その気持ちは『はたらいく』で求人原稿を見たときから、いままで変わることがありません。だから日本一の豆腐屋を目指す!と言っても、自分のこととしてヨシッ!と思うことができるんです」
タナカさんが入社して1年。いまでは販売員として独り立ちし、新入社員の指導係りを担当するまでになっています。「この仕事が甘くないということは原稿や面接のときに伝えてもらっていましたが、実際に働いてみるとその通りでした。拘束時間も長いですし、自分で自分を管理しないといけません。ほんとに好きじゃないと続かない仕事です。でも1年間やってみて、自分はこの道で生きていくんだって覚悟を決めることができたと思います。将来は販売全体を統括できるような人間になりたいですね。売上だけじゃなくて人間的にもアイツなら任せられる、ついていけると思ってもらえるような人間に。そんなことを夢見れる会社なんですよ、ここは」